2022年12月21日 10:01
2011年に放送がスタートした人気アニメーション作品『TIGER & BUNNY』(タイバニ)。登場するヒーローたちが企業のサポートを受けながら活動するという設定で、実在の企業がプレイスメントしていることでも話題となりました。タニタでは2014年に劇場版『TIGER & BUNNY -The Rising-』の公開に合わせて同作に登場するヒーローの「ゴールデンライアン」にプレイスメントを実施。同時に同作とコラボした音声体組成計を発売(商品の発表は2013年10月)し、大きな話題となりました。それから数年ぶりに配信されている続編の『TIGER & BUNNY 2』においても、「バーナビー・ブルックス Jr.」の右腕にロゴを掲載しています。
そしてこのたび、前モデルから9年ぶりとなる音声体組成計「BC-203-TB02 TIGER & BUNNY 2 モデル」を、満を持して発売。主人公のバディヒーローが音声で健康づくりを応援する『TIGER & BUNNY』シリーズの第二弾として、12月26日12時までタニタオンラインショップで予約受付中です。
今回は、「TIGER & BUNNY 2 モデル」の制作に携わったメンバーのうちの3人に、その舞台裏を聞きました。
<お話を聞いた人>
担当A:前回、今回ともに携わった新事業担当。
担当B:前回、今回ともに携わり、自身も自らをシュテルンビルト市民というタイバニファンのクリエイティブ担当。
ルーキー:今年この部署に入ってきたルーキー
ー前回のタイバニコラボ体組成計はどのように開発したのですか?
担当A・B:
前回のタイバニコラボ体組成計を販売したのは今から9年前です。
もともと音声体組成計は、視覚に障害をお持ちのかたも使いやすい体組成計として、音声でアシストできるように開発したモデルでした。
音声でアシストできるという部分で「この音声がキャラクターのボイスだったら…」と、視点を変えて声優さんにご協力いただいたモデルとしては2例目、アニメ作品とコラボしたモデルとしては初めての取り組みでした。タニタとしても手探りで音声の収録をしていました。
ー今だから話せる前回のモデルのウラ話、ありますか?
担当B:
前回のモデルは『TIGER & BUNNY』の途中までをベースにしてボイスを収録しています。
バーナビーがワイルドタイガーのことをまだ認めておらず、「おじさん」と呼んでいるくらいの距離感です。この距離感がしっかり出るように、前回のモデルでは2人同時に発声する場面でも、わずかにずらし、息が合っていないところを表現していました。一方で、今回は『TIGER & BUNNY 2』のワイルドタイガーとバーナビーです。絆が深まった2人のバディ感が出るよう、同時に発声する部分はハモるように設計しています。
担当A:
あれから9年経ってもちろん技術も進化しましたし、うれしいことに私たちも前回のモデルからたくさんの作品とコラボして音声体組成計を制作する機会に恵まれたので、こちらの経験値も上がりました。そういう意味でも、私たちにとって『TIGER & BUNNY』 シリーズは思い入れのあるコンテンツです。
担当B:
そうですね、前回のモデルでは本体の裏面にも折紙サイクロンが見切れているのですが、裏カバーにキャラクターを印刷することは、前回のモデルで初めての試みでした。工場へはじめて裏面へのプリントを相談したときは「えっ?」となかなか理解してもらえませんでした。
担当A:
そんなこともありましたね。
▲前回の体組成計 ©BNP/T&B MOVIE PARTNERS ※現在は販売していません
ーお話を聞いていると、二人がともに成長してきたバディに見えてきました(笑)。ルーキーとしてこの音声体組成計の商品化にアサインされたとき、どんな気持ちでしたか?
ルーキー:
この企画を担当することになったのが、この部署に異動になったばかりのタイミングでした。なので、本当に文字通りルーキーでした。
担当して間もなくスポンサー企業の発表を兼ねたイベントがあったのですが、想像以上にファンのみなさんの熱量がすごくて…。すっかり圧倒されてしまい、正直「これはやばいぞ」と思いました。前回のモデルを超えないとやばいぞ、と。
ー今回のモデルで前回からパワーアップしたところは?
ルーキー:
技術的なところで言うと、ベースモデルはコラボ用モデルとして新調された体組成計を使用しています。それに伴い、イラストが大きくなっていたり、収録できるボイスの長さがだいたい1.2倍くらいになったりしています。もちろん前回同様、9項目の計測ができます。前回なかった機能としては、登録した計測者の誕生日にお祝いメッセージを読み上げるサプライズ機能があります。
今回は 「ヒーローがあなたを応援する」をコンセプトにしているので、セリフも全体的に市民の皆さまが前向きに健康管理に取り組める内容を多くしています。計測後の判定コメントも、前回はワイルドタイガーもしくはバーナビーのどちらか片方が読み上げていますが、今回はふたりの掛け合いになっているのも特徴です。
また、「わかっていてもなかなか頑張れない健康管理を、ヒーローのふたりが応援してくれる」というテーマのため、本体のイラストのモチーフはヒーロースーツを身に着けた2人にしています。
▲今回の体組成計 ©BNP/T&B2 PARTNERS
担当B:
前回携わっていたこともあり、前回買えなかった人、今回初めて購入を検討していただいている人だけでなく、前回のモデルをご購入いただき2台目となる人にも楽しんでいただけるように工夫しています。たくさんのこだわりを詰め込んで、リリース発表の3日前までデザインを修正していました(笑)。
▲ぎりぎりまで試行錯誤したデザイン(裏面) ©BNP/T&B2 PARTNERS
担当B:
実は前回のモデルは、もしかしたらコレクターズアイテムになってしまうのでは…という懸念がありました。しかしSNSでの反応を見ると、9年を経た今でも使ってくれている人が多く、私たちも嬉しい限りです。
▲質感にもこだわりました ©BNP/T&B2 PARTNERS
使わずに手元に置いておきたい気持ちもわかりますが、やっぱり使ってもらいたいので、前回以上に積極的に使ってもらえることを前提に考えて開発しています。
▲今回の体組成計の表示。どこで表示されるかは使ってもらえるとわかります
©BNP/T&B2 PARTNERS
ルーキー:
『TIGER & BUNNY 2』はワイルドタイガーとバーナビーが先輩バディとして息ぴったりなので、収録するセリフもぴったり噛み合うようにしています。今回の計測後は2人が掛け合いで判定をコメントしてもらうようにしています。数字、計測項目、設定の部分も前回ワイルドタイガーのボイスだった部分を、今回はバーナビーで…というように、読み上げるヒーローを逆にしています。
ということで、音声はすべて新規録り下ろしです。もし前回と今回、両方をご購入された方がいれば、その違いを比較していただけると思います。
▲左から前回の体組成計、今回発売する体組成計。
©BNP/T&B MOVIE PARTNERS ©BNP/T&B2 PARTNERS
担当B:
あとは…「バニングリッシュ」ですかね。
バニングリッシュは前回から踏襲したのですが、この部分ももちろん録り下ろしです。この9年間でバニングリッシュも進化していました(笑)。本編ではあまり聞けなくなったバニングリッシュをしっかり聞けるのも、今回のボイス体組成計の特徴だと思います。
ルーキー:
そうですね。ボイスを収録するときも「バニングリッシュお願いします!」ってリクエストしました(笑)。
担当A:
声優さんも複数回、この収録に参加してもらっていることになるのでベテラン感というか、勘どころをつかめているというか…。今回、声優さんから逆提案してもらって急遽入れたセリフもあります。ここに気づいたらすごい!というレベルなのですが、今回のモデルに収録されているのでぜひお楽しみに。
ー聞けば聞くほどこだわりが強いです。最後に、今回の音声体組成計は前回を超えたと思いますか?
ルーキー:
超えたと思います!
担当A:
前回のモデルから9年の月日を経て、同作のヒーローと同様、私たちもバージョンアップしています。ヒーローたちの声で健康づくりをしながら、私たちの現在の集大成を体感していただきたいです。
担当B:
セリフ、随所の音声にはじまり、パッケージにいたるまで、今だからできるアイデアをたくさん詰め込みました。パッケージの隠しキャラの位置とか…マニアックな仕掛けもあるのでお楽しみに。
▲パッケージの画像も初公開 ©BNP/T&B2 PARTNERS
タニタのバディとルーキーが総力をあげてつくりあげた渾身のボイス体組成計。今回はじめてご購入いただく人も、2台目の人も、迷っているひとも、まずは一度、特設ページにあるサンプルボイスを聞いてみてください。このこだわりがメイビー伝わるはず。
「BC-203-TB02 TIGER & BUNNY 2 モデル」予約特設サイト
https://www.tanita.co.jp/content/tigerandbunny/
※商品の予約は12月26日12時までとなります
©BNP/T&B MOVIE PARTNERS ©BNP/T&B2 PARTNERS
※使用している写真は、取材時のものとなります。