2020年6月5日 14:30

【自作系調味料】めざせ“自家製ジャンキー”!トマトケチャップ編

調味料づくりにすっかりハマっちゃいました。

このまえ作った「自家製粒マスタード」が想像以上に美味しかったんです。「もしやこれもいけるのでは…」と次に目をつけたのがケチャップ。いつかのオムライス屋さんで食べたような、ちょっとだけトマトの食感を残したトマトケチャップがいい。書きながら今お腹が鳴りました。1時間くらいでできるので、さっそくリポートします。

【自作系調味料】はかって混ぜて漬けるだけ!粒マスタード編 はこちら

https://press.tanita.co.jp/opr/751/

 

■今回使用したもの(仕上がり約130gを想定)

・トマト:3個

・玉ねぎ:1/4個

・砂糖:9g

・塩:4g

・酢:5g

・にんにく(今回はチューブにんにくを使用):1g

・ローリエ:1枚

・鷹の爪:1本

 

今回の材料入手最難関は香辛料「ローリエ(月桂樹)」。スーパーでも買えるんだけど、正直、作る前はなくてもいいかなぁ…なんて思ったりもしました。でも袋入りで200円前後だし、参照したレシピのほとんどに掲載されていたのでやっぱり購入。ネットでポチっただけなんですけどね。市販のケチャップは300gくらいからなので、仕上がりはその半分弱くらいの量になります。それにしてもスパイスって無性にテンション上がりますよね。もしかしてわたしだけでしょうか。マスタードシードに続き、ローリエデビューも果たしちゃいました。次はスパイスを保管する容器が欲しくなってきました。こういうのを俗にいう“沼にハマる”というのかもしれません。

 

▲ローリエ以外は家にありそうなものばかりです

▲ローリエ以外は家にありそうなものばかりです

 

▲ローリエは想像以上にスーッとした香りがしました

▲ローリエは想像以上にスーッとした香りがしました

 

■やらなくてもいいけどやったほうが絶対にいい「下ごしらえの一手間」

まず、玉ねぎはすりおろし、トマトを湯むきして小さくカットします。ミキサーやフードプロセッサーがあればそれこそ「秒で完了」ですが、今回はないので手動で。おそらく今回のレシピのなかでこの作業が最も面倒です。逆に言うと、それ以外は簡単です。このすりおろしと湯むきをすることで舌触りが滑らかになります。はじめは面倒なので玉ねぎはみじん切りに、トマトは湯むきせずに作ったのですが、口の中で丸まったトマトの皮やら玉ねぎのゴツゴツした食感が気になったので…何が言いたいかっていうと、すりおろしと湯むきはしたほうがいいってことです。現場からは以上です。

▲トマトに十字に切り込みを入れて、熱湯につけると気持ちいいくらい皮がツルンと剥けました

▲トマトに十字に切り込みを入れて、熱湯につけると気持ちいいくらい皮がツルンと剥けました

 

▲このひと手間がポイント

▲このひと手間がポイント

 

■いざフライパンへ

下ごしらえが終わったら、すりおろした玉ねぎとにんにくを弱火~中火で炒めます。

▲あめ色になるちょっと手前くらいまで炒めます

▲あめ色になるちょっと手前くらいまで炒めます

 

そこに、角切りトマト、砂糖、塩、ローリエ、鷹の爪を加えて、弱火~中火で焦げないように混ぜながら煮詰めます。

▲一気にイタリアンっぽくなった

▲一気にイタリアンっぽくなった

 

煮詰めること数十分、だいぶ水分が少なくなってきました。このあたりでお酢を入れ、さらに煮詰めます。

▲今度は中華っぽくなった

▲今度は中華っぽくなった

 

煮詰まってきたら火を止めてローリエと鷹の爪を取り除きます。煮沸消毒した瓶や清潔な容器に入れたら完成です! 少しトマトの食感を残したケチャップが好みなので今回はほとんど裏ごしはしていませんが、瓶に詰める前に裏ごしするとより滑らかな食感になります。

▲今回も計量はタニタの「デジタルクッキングスケール KJ-212」を使いました。計量するときは忘れずに容器の重さを引きましょう

▲今回も計量はタニタの「デジタルクッキングスケール KJ-212」を使いました。計量するときは忘れずに容器の重さを引きましょう

 

▲仕上がりは131gでした

▲仕上がりは131gでした

 

■実食

冷やしてからのほうがいいのはわかっている、けど…今回もつまんじゃいます。けっこう煮詰めたのですが、それでも市販のものよりもだいぶサラっとしています。どちらかというと、見た目はサルサソースに似ているかも。味は市販のものよりも爽やかで、トマトの酸味と甘みのあとに鷹の爪の辛みを感じる、ややスパイシーな仕上がりになりました。甘めのケチャップがお好みの場合は砂糖の量を増やしてみるとよさそうです。

▲見た目はサルサソースっぽい

▲見た目はサルサソースっぽい

 

せっかくなので、砂糖や塩などの分量は同じままで、トマトだけトマト缶に置き換えて作ってみました。トマト缶のほうが、仕上がりの見た目も風味も市販のケチャップに近い感じに。トマト感が強めというか、トマトをぎゅっと濃縮したような濃厚な風味です。下ごしらえが省略できるぶん、こちらのほうが少しだけ早く仕上がりました。

▲左がトマトでつくったもの、右がトマト缶でつくったもの

▲左がトマトでつくったもの、右がトマト缶でつくったもの

 

■ついに“自家製ジャンキー”の完成

オムライスもいいけど、今回のおともは…そうポテト! ポテトも出来合いではなくてじゃがいもを買い、揚げずに焼いて作りました。実はこれ、ずっとやってみたかったんです。これぞ自家製ジャンクフード、名づけて“自家製ジャンキー”! 「タニタなのに大丈夫…?」という声が聞こえてきそうですが、美味しいものは心の栄養。たまにはいいのです! …と言い訳しつつ、でも食べ過ぎない程度にいただきます。前回の粒マスタードもつけちゃおう。

▲ケチャップ、粒マスタード、ポテトぜんぶ自家製!

▲ケチャップ、粒マスタード、ポテトぜんぶ自家製!

▲自家製ケチャップに、ダ―――イブ!

▲自家製ケチャップに、ダ―――イブ!

 

たっぷりケチャップをつけましたが、ほくほくしたポテトの甘さとケチャップの爽やかな酸味がよく合って、予想以上の美味しさです。粒マスタードのほうも、プチプチした食感とほんのりビターな感じがすごくいい。これは控えめに言って“最高”です。

粒マスタードもケチャップも、市販より時間もコストもかかるけど、自分だけの味がつくれるのはやっぱり格別でした。ふだん何気なく使っている調味料も、イチからつくってみるといろんな発見がありました。塩ひとつとっても、ほんの数グラムの違いで仕上がりの風味がずいぶん変わってきたり…。そういう意味でもやっぱり「はかること」は、風味を決める目印のようなものなのかもしれませんね。自家製調味料、ぜひお試しあれ。

 

デジタルクッキングスケール KJ-212

https://www.tanita.co.jp/product/g/_TKJ212WH/

 

Text:難波みなみ